フロントブレーキキャリパーをオーバーホールしてる途中の部品の取り外しで、キャリパーブラケットの取り外しが固着していて難しかったので、どのように取り外したのかを記録しておきます。
抜けなさすぎて、格闘している間は写真を取るのを忘れてしまっていたので、完成後のキャリパーで説明します。
まず、見えている部分としては、オレンジで囲った部分がブラケットです。

次に、緑の線で表した部分が実際のブラケットの形です。

今回苦労したのが、赤と黄色で囲った部分です。

キャリパー本体側の穴に対して、キャリパーブラケットはささっているだけなので、引き抜けば取れるはずなのですが、長年メンテナンスされていなかったのか、固着してしまっていて引き抜けません。
試行錯誤して、いろんな角度からドライバーやペンチを使い、テコを駆使して引き抜こうとしましたが、3日間抜けずに過ごしました。
ブラケット本体をペンチで掴んだ影響で表面が削れてボロボロになりました(後日ヤスリで磨いて直しました)。
最終的にどう解決したかというと、まず、KUREの55-6のような潤滑剤をたっぷり染み込ませます。
次に、夏の暑い日だったので、正午ごろに外に置いて熱々に加熱します。
これでキャリパー側は準備完了です。
そして、唐突に一人用のこたつが登場します。

このこたつの天板と足部分は分離されているので、ここにブラケットを挟み込みます。

ドライバーを差し込んでテコの原理でブラケットを押し上げる(キャリパー本体を押し下げる)のですが、写真ではパッドがついてしまっているので実際にさす場所とは少し違いますが、実際に作業してるときはすぐわかると思います。

逆側はこちらです。私のキャリパーはコチラ側の固着が強く、こちらに力を込めたことにより外れました。最初は上の方をメインで力をかけていました。

実際に力を込めるときは、簡単に天板が持ち上がってしまうので、上に乗ります。私は手元に使える万力がなかったのでこの形になりましたが、押さえつけられればなんでもいいです。
全体重でキャリパーの分離にトライです。

上に乗った状態でドライバーを差し込むとこんな感じで、ドライバーを押し下げれば少しずつ外れていくはずです。
両側固着しているときは、片側ずつ少しずつ進めると良いと思います。

どうしても外れないときは、複数人でやるか、バイク屋に任せるしかないですね。
以上!